中島D.C. 去る3月8日(日)に兵庫勤労市民センターでワークショップが開かれました。今回は講師に中島カイロプラクティックセンター院長、中島旻保D.C.先生をお迎えして「カイロプラクティックにおける画像診断とその施術への応用」というタイトルでご講義頂きました。

中島先生は米国アイオア州パーマーカイロプラクティック大学をご卒業後に臨床診断学と共にX線学を専攻されておられた経緯もあり、これまで数多くの臨床においてレントゲン画像診断の有効性を実践されています。

X線は波長によって硬い画像や軟らかい画像になるというような基本的な説明から始まり、レントゲン撮影時においては目的部位に正しく投射することや尖鋭度、コントラスト、黒化度のバランスが非常に大切な条件であることなど、実際のレントゲン画像を参照しながら詳しく説明して頂きました。

また、レントゲン画像診断の臨床・応用については、先生が用意されたレントゲン画像に加えて、受講生の皆さんが持ち寄った様々な症状のX-Ray、MRI、CT画像を身体の部位ごとにシャウカステンで投影しながら解析して頂き、臨床にどの様に応用していくか実践的なアプローチ法を解りやすく教えて頂きました。

最近、カイロプラクティックに来院される時に病院で撮影したレントゲン画像を持参する患者さまが増えています。レントゲン画像は患者さまの器質的な損傷または病変の有無を把握するために非常に有効な検査情報であり、同じ画像においても病院の診断とカイロプラクティック見地からの診断を照らし合わせることで、より的確なアプローチが出来ることが多くあります。したがって今回のレントゲン画像診断セミナーは大変有意義な内容でした。

頸椎解説中の中島D.C. セミナー後半には、今、先生のクリニックで導入されている3D姿勢評価の実演がありました。メーカーの方が機器を持ち込んで参加頂き、実際に姿勢評価分析を体験しました。

現在、日本国内では我々カイロプラクターはレントゲン撮影が出来ませんが、レントゲンに代わって3D姿勢評価をすることによって、施術前後で劇的に姿勢変化が見られ、よりカイロプラクティックの有効性を患者さまに理解して頂ける機会になると思いました。

今回のセミナーにおいて大変お忙しい中、ご講義頂きました中島先生はじめ3D姿勢評価システムの担当者様に心より感謝申し上げます。