一般社団法人 全日本カイロプラクティック学会
◎吉野俊司 松本吉正 長尾正博 山崎善秀
目的
骨盤に対するカイロプラクティックが諸症状の緩和に役立つのかを検証する。
方法
X年5月に開催された地域イベントにてカイロプラクティック体験施術を利用した17名に施術した。症状が2つまで記入できる問診票に記入していただいた27症状について、施術前・骨盤施術後に、痛みや不快感などを0~10の11段階で表すNRSによる症状の評価を行った。
その結果を受け、骨盤のみの施術をした時点で、施術前と比較した数値の差を出し集計した。
結果
症状としては、肩こり8件、頚部痛6件、腰痛8件、頭痛3件、背部痛1件、姿勢が気になる1件。
数値が減少したものは23症状(85.2%)。数値の増加は皆無だった。変化が無かったものは4症状(14.8%)という結果だった。
結論
85.2%の症状が改善したことは、骨盤に対するカイロプラクティックの重要性を示唆するものであり、骨盤の歪みや可動制限が全身のバランスに影響を及ぼすと考えられる。骨盤が安定することにより、肩こりや頸部痛・背部痛、頭痛などの症状を改善することは、骨盤が様々な症状に関係していると考えられる。本調査の結果を踏まえて、より規模を拡大した調査が望まれる。
本調査では、骨盤に対するカイロプラクティックが諸症状の緩和に役立つ可能性がある。
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- カイロプラクティック, 統合医療, 調査研究, 骨盤施術