統一されていないカイロプラクティック第2報 カイロプラクティックの用語の整理 (サブラクセーション定義)

統一されていないカイロプラクティック 第2報
カイロプラクティックの用語の整理 (サブラクセーション定義)

一般社団法人 全日本カイロプラクティック学会
森田全紀 松本吉正 松本清香

背景

「カイロプラクティック」の語源は、ギリシャ語のChiro(手)とPrakticos(技術)である。しかし、その意味は単なる手技療法に留らず、特徴的な用語「サブラクセーション」も含め、その意味は諸説あり、表現方法も多彩である。

目的

カイロプラクティック用語「サブラクセーション」の定義を調査する。

方法

調査媒体は蔵書数国内最多の国立国会図書館所蔵の「カイロプラクティック」関連書籍とした。キーワード「カイロプラクティック」、条件「図書」、件名「カイロプラクティック」、分類コード「SC(医療)」で検索した125冊から会議録等を除外した99冊を調査対象とした。そこに書かれた「サブラクセーション」の説明から特徴を抽出し、集計した。

結果

対象99冊中サブラクセーションについての説明があるもの63冊、説明がないもの36冊、抽出した特徴の中で数的に多かったものには、「亜脱臼」「神経機能障害」「隣接関節構造の異常な関係」「病気の原因」などがあった。

考察

多く使用された特徴は多くの人が触れた定義であり、正否というより影響力が強い。
調査内容は「サブラクセーション」が、他の伝統医学同様、「状態」を指す言葉である事を示している。それを質的に異なる近代西洋医学的な説明をする事で矛盾した表現となり、マジックワードとして扱われると考えられる。カイロプラクティックは近代医学的視点と伝統医学的視点を持つ特異な療法で、これらの組合せでバランスの取れた施術となり、一方が欠けると成り立たなくなる。
多くの施術者はこの言葉が重要な用語だと知っている。科学には、自然科学、人文科学、社会科学の3つがある。日本の業界でもこの重要な用語を自然科学的な枠のみにとらわれず人文科学的視点をもって再定義する必要があると考える。

結論

「サブラクセーション」の意味は多様であり、日本のカイロプラクティック業界としての定義が必要である。

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