月経周期異常に対するカイロプラクティック介入の調査

一般社団法人 全日本カイロプラクティック学会
森田全紀 松本吉正 松本清香

【目的】

月経周期異常に対するカイロプラクティックの効果を調査する。

【方法】

2012年4月1日から2013年3月31日までの1年間に当院において、初診時の問診で月経周期異常を主訴として訴えた13名について、年代別、出産経験の有無で改善数を調査した。調査期間は初診時から6ヶ月間で、月経周期が25日~38日になった状態を安定とする。安定した状態が3ヶ月以上続いたものを改善とみなす。

【結果】

年代別では、10代3名中3名、20代5名中5名、30代3名中2名、40代2名中2名でそれぞれ改善され、改善なしは30代の1名のみであった。出産経験別では出産経験無し9名中8名が改善され、1名が改善なしであったが調査終了後に改善された。出産経験有り4名中では全例が改善された。

【考察】

すべての年代別で改善をしていることから、どの年代に対してもカイロプラクティックが改善に有効な手段であると考察できる。また、出産経験別においても改善をしていることから、カイロプラクティックの効果は出産経験の有無に左右されず効果を発揮すると考察できる。今回はカイロプラクティックだけの調査であったが今後は調査対象数を拡大し他の分野も視野に入れた調査が必要であると考えられる。

【結論】

カイロプラクティックは月経周期異常の改善に対して年代や出産経験に関わらず有効な手段のひとつであると考えられる。

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