小川みゆき 小野久弥 松本吉正

目的

カイロプラクティック技法は多種存在しわが国で教授されている技法の種類は不明瞭である。故にそれを明確にすること。

方法

検索期間2013年9月4日~5日。データーベースとしてiタウンページを用い、1.全体数把握の為「カイロプラクティック」、2.全体数から養成機関数把握の為「学校・スクール・教室・研修・カレッジ・学院・アカデミー」と明記されたものを抽出した。4.抽出した養成機関でE-mailアドレスの記載がある指節に、技法の種類の調査票を9月7日に送信し、9月13日迄に得た回答を集計した。技法は、「カイロプラクティックテクニック総覧」(以下、総覧)を参照した。

結果

1の結果10792件、2の結果486件、3の結果51件、4の結果13件、この13件の内、調査票の回答を得た養成機関が4件であった。技法を多種にわたり教授している養成機関3件、一種の技法のみ教授している養成機関1件あり、調査票の技法全てを教授している養成機関は存在しなかった。回答を得られた養成機関4件が教授している技法数は総覧内容の30%であった。

考察

多数教授している養成機関と一種教授している養成機関が存在するが、一種教授している養成機関は卒後教育等で他の技法を補っていると考えられる。回答の技法数は総覧内容の30%であった。これらが混沌として見える1つの要因であると考えられる。今回の調査法では、iタウンページの利便性と公共性を考慮したが、調査対象51件のうち姉妹校や重複を省くと調査票対象が13件になり、回答数が5件しか得られなかった研究の限界がある。今後、調査方法を再考しより精緻な研究へ発展を図る必要がある。

結語

日本のカイロプラクティックは混沌として見える現状に対し、深く多角的な調査を行い、明らかにする必要がある。