2012imj大坂  2012年12月8日と9日両日、日本統合医療学会大阪大会に参加しました。今回の大会テーマは『新たな医療の潮流、全人的統合医療』と題して開催されました。テーマにある“全人的”の「全人格を統合的にとらえる様、人間を、身体・心理・社会的立場などあらゆる角度から判断する」と言う意味通り、様々な立場、視点からの発表が満載でした。

2011年の東日本大震災で、ライフラインが寸断された中、エネルギーに頼らない手によるケアが大活躍しました。この事から補完代替医療(CAM)が医療の一端として見直され、統合医療が注目され始めました。講演の中には、CAMの役割、問題点、医療経済的効果などの発表もあり、カイロプラクティックにおいてもエビデンスの構築の必要性を痛感させられました。同時に、我々CAMが統合医療の中で、様々な形で大きな力となる再確認もできました。

今大会では、初めて各CAMを体験できるコーナーが設けられており、他のCAMを知る事で、今まで知り得なかった良い点を理解する事ができました。それにより、CAM同士の協力体制を構築する事も、統合医療を推進する我々カイロプラクティックにとって大切であると再認識できました。この連携こそが統合医療であり、全人的医療へ繋がると実感できた2日間でした。

当学会は今回初めて、5件の発表をさせて頂きました。この様なチャンスをお与え下さいました今大会の大会長はじめ、日本統合医療学会の理事長・理事の先生方、他関係諸先生の皆様には、深く感謝申し上げます。今回の発表を通じ、沢山お声をかけて頂きましたカイロプラクティックの事をご存じなかった方々に感謝申し上げます。当学会と致しまして、今後も、広い視野、観点で、正しいカイロプラクティックを多くの方に知って頂けるように発信を継続して行く決意ができた大会でありました。

大会を終了し、ますます統合医療の早期認知・発展に貢献できる会でありたいとおもいます。